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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2014年1月16日木曜日
『道教の伝播と古代国家』野口 鉄郎、酒井 忠夫編
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日本への道教伝播に関する重要な論文をまとめた本。 本書は、「選集 道教と日本」の第1巻を飾るもので、日本への道教伝播について考察する1920年代の津田左右吉の「天皇考」、黒板勝美の「我が上代に於ける道教思想及び道教について」といった先駆的論文から始まり、1980年代の論文...
2013年12月1日日曜日
『近代日本の戦争と宗教』小川原 正道著
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明治時代の戦争に、各宗教団体がどのように「対応」していったかを詳述する本。 明治政府というものは事実上クーデターによって成立したため、その正統性があやふやなところがあったし、一方、各種宗教団体は自らの存在意義を政府に認めてもらうため積極的に政府に協力する素地があった。その...
2013年11月30日土曜日
『日本の道教遺跡を歩く―陰陽道・修験道のルーツもここにあった』福永 光司、千田 稔、高橋 徹 著
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日本にも道教ゆかりの遺跡があることを紹介する本。 かつては日本には道教は(少なくとも体系的には)伝わってこなかったと考えられてきたのであるが、近年日本文化にも道教が様々な影響を及ぼしてきたことが徐々に認知されてきた。本書は、著者たちが「これも道教関係ではないか?」と考える...
2013年11月24日日曜日
『生活の世界歴史(6)中世の森の中で』木村 尚三郎、堀越 孝一、渡辺 昌美 著、堀米 庸三 編
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中世ヨーロッパ、特に12世紀から14世紀のフランスを中心にして、当時の社会の有様を描いた本。 当時の世界観、食と住、都市の構造、城の生活、キリスト教による支配とそれへの反発、そして叙情詩の登場前夜がテーマである。 本書の最大の問題は、後半の渡辺昌美氏の担当部分が他に比...
2013年10月10日木曜日
『明治大正史 世相篇』柳田 國男 著
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明治大正の世相の移り変わりを文明批評風に述べた本。 本書の構想は独特であって、普通の「歴史」の本ではない。明治大正史と言っても、明治維新も大正デモクラシーも、日露戦争も出てこないのである。では何が描かれるかというと、著者が「毎日われわれの眼前に出ては消える事実のみに拠って、...
2013年10月8日火曜日
『日本の歴史をよみなおす(全)』 網野 善彦 著
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室町時代から江戸時代にかけて、非人とか悪党と呼ばれた人たちが金融・商業など非農業的な産業を担っていたことの重要性を強調する本。 従前のイメージでは、江戸時代は自給自足的な農本主義の時代と思われており、農業以外の産業はあまり注目されてこなかったため、例えば山奥にあるとか、水...
2013年6月30日日曜日
『土とは何だろうか?』久馬 一剛 著
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書名の通り、「土とは何か」を平明に解説する本。 土壌学というのは農学の中でも特に難しい学問である。土は物理性、化学性、生物性の3つの観点から分析することができるが、その根幹には土がどのような成分で出来ているかというところが重要で、これを記述するためには数々の化学式が出...
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