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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2013年10月10日木曜日
『明治大正史 世相篇』柳田 國男 著
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明治大正の世相の移り変わりを文明批評風に述べた本。 本書の構想は独特であって、普通の「歴史」の本ではない。明治大正史と言っても、明治維新も大正デモクラシーも、日露戦争も出てこないのである。では何が描かれるかというと、著者が「毎日われわれの眼前に出ては消える事実のみに拠って、...
2013年10月8日火曜日
『日本の歴史をよみなおす(全)』 網野 善彦 著
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室町時代から江戸時代にかけて、非人とか悪党と呼ばれた人たちが金融・商業など非農業的な産業を担っていたことの重要性を強調する本。 従前のイメージでは、江戸時代は自給自足的な農本主義の時代と思われており、農業以外の産業はあまり注目されてこなかったため、例えば山奥にあるとか、水...
2013年6月30日日曜日
『土とは何だろうか?』久馬 一剛 著
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書名の通り、「土とは何か」を平明に解説する本。 土壌学というのは農学の中でも特に難しい学問である。土は物理性、化学性、生物性の3つの観点から分析することができるが、その根幹には土がどのような成分で出来ているかというところが重要で、これを記述するためには数々の化学式が出...
2013年6月21日金曜日
『かごしま農36景—南薩の水と土と人—』写真:東 桂子、文:門松 経久
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鹿児島県薩摩半島南部(南薩)における灌漑事業を中心として、農業や暮らしについてエッセイ的に語る本。 著者は鹿児島県庁にかつて勤め、南薩における灌漑事業を手がけた人物。今は、農業のテーマパークである「 アグリランドえい 」に附設された学習施設である「 畑の郷 水土利館 (みどり...
2013年6月4日火曜日
『僧侶と海商たちの東シナ海』 榎本 渉 著
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9-14世紀の日本と中国大陸間の僧侶の動きを追った本。 私自身の興味としては、僧侶よりむしろ海商の方にあり、この期間に海商たちが東シナ海においてどのような活動を繰り広げていたのか、という疑問を念頭に置いて読み始めたのであるが、実際には海商についての記載は少ない。 著者...
2013年6月2日日曜日
『幸せに暮らす集落―鹿児島県土喰集落の人々と共に―』ジェフリー・S・アイリッシュ 著
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民俗を学んだ米国人が鹿児島県南九州市の川辺にある小さな集落へ移住し、見聞きしたことや感じたことをエッセイ風にまとめた本。 著者は世界的な一流大学であるエール大学を出て清水建設に入社、その後なんと甑島に移住し漁師の仕事をしばらくした後、ハーバード大学と京都大学の大学院で民俗...
2013年5月19日日曜日
『砂糖の世界史』川北 稔 著
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砂糖の生産と消費の動向を巡って世界史を逍遙する本。 岩波ジュニア新書ということで、その語り口は極めて平易なのであるが、内容は充実していて、砂糖という「世界商品」を巡って歴史が動いていく様子が生き生きと描かれている。 著者はイマニュエル・ウォーラーステインのいう「世界シ...
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