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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2013年5月19日日曜日
『砂糖の世界史』川北 稔 著
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砂糖の生産と消費の動向を巡って世界史を逍遙する本。 岩波ジュニア新書ということで、その語り口は極めて平易なのであるが、内容は充実していて、砂糖という「世界商品」を巡って歴史が動いていく様子が生き生きと描かれている。 著者はイマニュエル・ウォーラーステインのいう「世界シ...
『山の神 易・五行と日本の原始蛇信仰』吉野 裕子 著
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日本の山の神信仰の基礎として、蛇信仰及び五行説があったことを主張する本。 著者の主張によれば、山の神信仰には2つの考え方が影響しているという。第1に祖霊信仰としての原始蛇信仰。第2に五行説による猪信仰だ。 原始蛇信仰については、別の著書で著書はより詳細に論じているので...
2013年5月10日金曜日
『神々の明治維新―神仏分離と廃仏毀釈』安丸 良夫 著
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明治初期の神仏分離及び廃仏毀釈のアウトラインを書く本。 神仏分離と廃仏毀釈については大体理解しているつもりだったが、基礎的事実をちゃんと押さえておこうと思い本書を手に取った。少しいかがわしい(?)書名とは裏腹に、堅実な書きぶりであって、目から鱗が落ちるというわけにはいかな...
2013年5月8日水曜日
『道教史』 窪 徳忠 著
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古代から現代に至る中国における道教の歴史を追った本。 著者は道教研究の泰斗である窪 徳忠氏。1977年の出版ということで、近年注目を浴びて急に研究が進展してきた道教に関する著作としてはやや心許ないところもあるのだが(随所に「今後の研究に期待」と書いてある)、平易かつ実直に道...
2013年4月18日木曜日
『扇―性と古代信仰』吉野 裕子 著
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扇の起源を古代の信仰から探る本。 扇とは何だろうか? 日本の芸能において扇は非常に大きな役割を担っている。能、日本舞踊、神事、落語などいろいろな場面で扇は様々な意味を付託され、扇一本が千変万化する。これらの芸能は、扇無しには成立しないと言ってもいいほどである。 しかし...
2013年4月16日火曜日
『日羅伝』台明寺 岩人 著
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仏教公伝のころ、日本から百済に渡って高官に上り詰め、帰国し暗殺された日羅についての伝記的小説。 南九州に多くの事績を残す日羅について興味を持ち、少し勉強してみようと本書をノンフィクションのつもりで手に取ったら、実は小説だった。 というわけでところどころ飛ばしながら読ん...
2013年3月23日土曜日
『石敢當』 小玉 正任著
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沖縄及び鹿児島において、丁字路のつきあたりなどで見かける除災の石塔である「石敢當(セキカントウ、イシガントウ等いろいろな読み方がある)」について、その由来の文献調査を行った本。 石敢當の由来として、「中国五代の勇士の名」が挙げられることが多いのだが、本書の主要目的はこの俗説を...
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