書径周游
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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2013年4月18日木曜日
『扇―性と古代信仰』吉野 裕子 著
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扇の起源を古代の信仰から探る本。 扇とは何だろうか? 日本の芸能において扇は非常に大きな役割を担っている。能、日本舞踊、神事、落語などいろいろな場面で扇は様々な意味を付託され、扇一本が千変万化する。これらの芸能は、扇無しには成立しないと言ってもいいほどである。 しかし...
2013年4月16日火曜日
『日羅伝』台明寺 岩人 著
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仏教公伝のころ、日本から百済に渡って高官に上り詰め、帰国し暗殺された日羅についての伝記的小説。 南九州に多くの事績を残す日羅について興味を持ち、少し勉強してみようと本書をノンフィクションのつもりで手に取ったら、実は小説だった。 というわけでところどころ飛ばしながら読ん...
2013年3月23日土曜日
『石敢當』 小玉 正任著
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沖縄及び鹿児島において、丁字路のつきあたりなどで見かける除災の石塔である「石敢當(セキカントウ、イシガントウ等いろいろな読み方がある)」について、その由来の文献調査を行った本。 石敢當の由来として、「中国五代の勇士の名」が挙げられることが多いのだが、本書の主要目的はこの俗説を...
2013年3月2日土曜日
『薩摩塔の時空―異形の石塔をさぐる』井形 進 著
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近年研究が進みつつある「薩摩塔」について、著者の体験も交えつつ紹介する本。 「薩摩塔」とは、九州西岸に数十基が確認されているに過ぎない非常にレアな石塔で、中世に中国から渡来した商人が造立したのではないかと考えられている。 この石塔、数が少ないのは勿論のことその形も変わ...
『日宋貿易と「硫黄の道」』山内 晋次 著
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日宋貿易において日本からの重要な輸出品だった(と思われる)硫黄について、その貿易の実態を探る本。 日宋貿易と言えば、日本からは金が輸出されていたというが、量的には硫黄の方が大きいのでは? というところから、資料に残された硫黄貿易の記録を辿り、東アジアにおいて10世紀末から...
『美の幾何学―天のたくらみ、人のたくみ』伏見 康治、安野 光雅、中村 義作 著
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伏見 康治、安野 光雅、中村 義作の三人が、対称性をテーマにして幾何学について語る本。 特に「美の幾何学」というものがあるわけではなく、これはキャッチフレーズ的につけているだけで、中身は三人が「これもきれい、あれもきれい」と語り合う内容。 私は本書が「幾何学における美...
2012年12月18日火曜日
『孔子』 貝塚 茂樹 著
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孔子の人生、そして彼が生きた時代について概観する本。 本書を手に取ったのは、孔子について知りたいというよりは、孔子について貝塚先生がどう料理しているのだろう? という興味からだった。 まず感想としては、中国古典時代の碩学らしい重厚な背景知識を感じさせながらも、冗長になるこ...
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