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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2013年3月23日土曜日
『石敢當』 小玉 正任著
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沖縄及び鹿児島において、丁字路のつきあたりなどで見かける除災の石塔である「石敢當(セキカントウ、イシガントウ等いろいろな読み方がある)」について、その由来の文献調査を行った本。 石敢當の由来として、「中国五代の勇士の名」が挙げられることが多いのだが、本書の主要目的はこの俗説を...
2013年3月2日土曜日
『薩摩塔の時空―異形の石塔をさぐる』井形 進 著
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近年研究が進みつつある「薩摩塔」について、著者の体験も交えつつ紹介する本。 「薩摩塔」とは、九州西岸に数十基が確認されているに過ぎない非常にレアな石塔で、中世に中国から渡来した商人が造立したのではないかと考えられている。 この石塔、数が少ないのは勿論のことその形も変わ...
『日宋貿易と「硫黄の道」』山内 晋次 著
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日宋貿易において日本からの重要な輸出品だった(と思われる)硫黄について、その貿易の実態を探る本。 日宋貿易と言えば、日本からは金が輸出されていたというが、量的には硫黄の方が大きいのでは? というところから、資料に残された硫黄貿易の記録を辿り、東アジアにおいて10世紀末から...
『美の幾何学―天のたくらみ、人のたくみ』伏見 康治、安野 光雅、中村 義作 著
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伏見 康治、安野 光雅、中村 義作の三人が、対称性をテーマにして幾何学について語る本。 特に「美の幾何学」というものがあるわけではなく、これはキャッチフレーズ的につけているだけで、中身は三人が「これもきれい、あれもきれい」と語り合う内容。 私は本書が「幾何学における美...
2012年12月18日火曜日
『孔子』 貝塚 茂樹 著
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孔子の人生、そして彼が生きた時代について概観する本。 本書を手に取ったのは、孔子について知りたいというよりは、孔子について貝塚先生がどう料理しているのだろう? という興味からだった。 まず感想としては、中国古典時代の碩学らしい重厚な背景知識を感じさせながらも、冗長になるこ...
2012年10月27日土曜日
『生活の世界歴史(5) インドの顔』 辛島 昇、奈良 康明 著
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インドというつかみ所のない国を、「多様と統一」「本音と建前」というキーワードを用いながらその横顔を紹介する本。 この本は「生活の世界歴史」のシリーズに入っているが、ほとんど歴史的なことは語られない。それに、インド民衆の生活の変遷(例えば、カースト制の変遷など)を知りたいと...
2012年10月1日月曜日
『日本神話の源流』 吉田 敦彦 著
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日本神話と類似の構造やストーリーを有する南洋、江南、印欧神話を紹介する本。 日本神話が大陸および南洋(ポリネシア等)から様々な影響を受けて成立したことはよく指摘されるとおりで、特に海幸彦・山幸彦の釣り針喪失譚などはポリネシアにも類似の神話が多数散見されるなど、神話の分布の様...
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