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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2012年12月18日火曜日
『孔子』 貝塚 茂樹 著
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孔子の人生、そして彼が生きた時代について概観する本。 本書を手に取ったのは、孔子について知りたいというよりは、孔子について貝塚先生がどう料理しているのだろう? という興味からだった。 まず感想としては、中国古典時代の碩学らしい重厚な背景知識を感じさせながらも、冗長になるこ...
2012年10月27日土曜日
『生活の世界歴史(5) インドの顔』 辛島 昇、奈良 康明 著
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インドというつかみ所のない国を、「多様と統一」「本音と建前」というキーワードを用いながらその横顔を紹介する本。 この本は「生活の世界歴史」のシリーズに入っているが、ほとんど歴史的なことは語られない。それに、インド民衆の生活の変遷(例えば、カースト制の変遷など)を知りたいと...
2012年10月1日月曜日
『日本神話の源流』 吉田 敦彦 著
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日本神話と類似の構造やストーリーを有する南洋、江南、印欧神話を紹介する本。 日本神話が大陸および南洋(ポリネシア等)から様々な影響を受けて成立したことはよく指摘されるとおりで、特に海幸彦・山幸彦の釣り針喪失譚などはポリネシアにも類似の神話が多数散見されるなど、神話の分布の様...
2012年9月23日日曜日
『正義と嫉妬の経済学』 竹内 靖雄 著
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「世間ではこう思われているけど、よく考えてみるとこうでないの?」ということを時事問題を中心にして述べる本。 本書は「経済倫理学」なるものを提唱した著者が、世相に対して経済学的視点から気の利いたことを言おうとした本であり、出版当時においては、実際に少し気の利いた本だったのだと思...
2012年9月16日日曜日
『街道をゆく(19) 中国・江南のみち』司馬 遼太郎 著
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ご存じのシリーズ。江南の地をゆく司馬遼太郎のエッセイ。 江南地方は日本文化に非常に大きな影響を与えているが、具体的にはよくわからない部分が大きい。華北的な儒教や律令といった政治の道具と違って、江南の地からもたらされたものは文化であるために、その有り様は茫洋としている。 元...
2012年9月15日土曜日
『西欧古典農学の研究』 岩片 磯雄 著
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18世紀初頭から19世紀中葉までのイギリス及びドイツの農学の流れについてまとめた本。 この本は、テーマが非常に限定されていて、また内容も学術的であり読者を選ぶ本ではあるが、類書もほとんどなく価値が大きい。 内容は、著者の農業経営に対する見方を示す序章の後、農学の流れの概要...
2012年9月8日土曜日
『アイガモがくれた奇跡 失敗を楽しむ農家・古野隆雄の挑戦』 古野 隆雄 著
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アイガモ農法の第一人者である著者が、さまざまな苦労をしながらアイガモに出会い、やがてアイガモ農法を確立・普及させていくサクセス・ストーリーの本。 本書はアイガモ農法そのものの話ではなく、著者の人生の振り返りとも言うべきものである。ただし、話の流れ上アイガモ農法の利点も学べるこ...
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